米Microchip Technologyは、PIC32ベースのデジタルオーディオ製品向けの開発キット「Audio Development Board for PIC32 MCU」を発表した。同キットは、ボード上にPIC32MX795F512L MCU(512KB Flash/128KB memory)とWolfson Microelectronicsの24bit Audio Codec、2inchのカラーディスプレイとUSBインタフェース、及びマイクロフォンをボード上に搭載しており、Microchipから無償提供されるソフトウェアライブラリを利用することで、音声/オーディオの録音と再生を行うアプリケーション開発が可能となる。
ライブラリとして提供される機能には、音声の録音/再生、MP3のデコードなどの他、オーディオのSRC(Sample Rate Conversion)も含まれ、33KHz/44.1KHz/48KHzの各サンプリングレートがサポートされる。またUSBインタフェース関連ライブラリや、オンボードLCDのカラー表示を行うライブラリも含まれ、16bitカラーイメージの表示が可能である。
この開発キットはAppleのMFi(Made For iPod) Licensing Programに登録されており、またMicrochipが提供するiPod/iPhone向け開発プラットフォームとの連動も可能である。
このAudio Development Board for PIC32 MCUはすでに同日より149.99ドルで同社のWebサイトから入手可能である。MFi licenseを入手した開発者向けには、iPod/iPhone向けに「Digital Audio Development Kit for PIC32 MCU」を組み合わせることで開発が可能となる。こちらのキットは9月以降に、Appleの正規ディストリビュータ経由でMFi licencs取得者に提供される予定である。