米国時間の7月15日に米Twitterがサービス公開5周年を迎えた。公式Twitterにおいて同社は、5年間の飛躍的な成長を示すいくつかのデータを公開している。
Twitterが誕生し、共同創設者のJack Dorsey氏が初のツイートを送ったのは2006年3月だ。そのためTwitterは今年の3月21日に誕生5周年を祝っている。だが、多くのTwitterユーザーにとってTwitterの登場は、サービスが公開された2006年7月15日になる。
Biz Stone氏の2006年7月13日のブログのタイトルが「Let There Be Twttr」であるように、当時Twitterは「Twttr」と呼ばれていた。Twitterによると、公開初日のツイート数は224件だった。今日Twitterユーザーは1日に2億ツイート以上を送っている。224ツイートは1/10秒以下の計算になる。Twitter Engineeringによると、同社は1日に3500億ツイートを処理しているそうだ。今日の新規アカウント作成数は1日に600,000以上。サービス公開から600,000アカウント到達までには16カ月を要した。
5年目のTwitterは変化の年だった。昨年10月に共同創設者の1人であるEvan Williams氏がCEOを退いた。さらに今年6月にはBiz Stone氏がObviousでのプロジェクトや慈善事業に力を注いでいく意向を明らかにした。もう1人のJack Dorsey氏は常勤会長を務めているものの、今3人の共同創設者はTwitter運営の第一線から離れている。
マイクロブロギングの代名詞のようなサービスに成長し、一時は弱点と言われたサービスの安定性や信頼性も改善した。スタートアップの時期は過ぎ、そのコミュニケーション・プラットフォームを新たなビジネス基盤へと成長させる段階を迎えている。2009年10月にリアルタイム検索へのデータ提供でGoogleおよびMicrosoftと提携合意したのが、その第1歩だったと言える。しかしながらGoogle+を発表したGoogleがTwitterとの契約を更新せず、7月初めからGoogleはリアルタイム検索の提供を中断している。Google+を土台に独自のリアルタイム検索を提供する可能性がある。AllThingsDによると、TwitterはMicrosoftとの契約延長で状況を打破しようと交渉に努めているというが、先行きに暗雲が漂い始めた印象は否めない。1日に2億ツイート以上が送られるユーザーからの支持を武器に、引き続きリアルタイム市場で存在感を示せるか。Williams氏からCEOを引き継いだDick Costolo氏の手腕が問われる。