オーシャンブリッジは7月14日、同社が日本総代理店となっているクラウドベースのソーシャル・コラボレーション・ツール「Zyncro」に新たな機能が追加されたことを、サービスを運営するZyncro Tech社(本社スペイン)と共に発表した。

Zyncro Tech社ファウンダー兼会長 Didac Lee氏

同CEO Luis Font氏

Zyncroは、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアのようなリアルタイムコミュニケーションと、Dropboxのようなファイル共有・同期管理を企業内や外部の取引先などとの間で実現するグループウェアサービス。国内では2011年5月から提供されている。

Zyncroのホーム画面。投稿されたメッセージやファイルの追加・更新履歴などが表示される

プロジェクトグループごとのメッセージ画面

今回追加された新機能は、Evernoteとの連携によってZyncro上のメッセージをスレッド単位で保存する機能、ZyncroのユーザープロフィールをLinkedInの内容と連携させる機能、メッセージ上で特定の話題やトピックを共有するZyncroTagの3点。ZyncroTagは、Twitterのハッシュタグ機能に似たもので日本語にも対応する。

新機能と今後のロードマップ

Evernoteとの連携

プロフィールのLinkedIn連携

Zyncrotag

また、今後はZyncro上でのアンケート機能やZyncro上のデータファイルを各グループメンバーのクライアントPCと同期する機能などが8月下旬に追加予定となっている。

Zyncroの利用料金は、5ユーザーでストレージ1GBまでのスモールビジネスエディションが無料、最大60ユーザーまでの中規模環境向けのビジネスエディションが月額700円~で、大規模グループでの利用を想定したエンタープライズエディションは個別見積となる。

なお海外・国内ともZyncroの導入社数は非公開だが、海外ではユーザー数で10万ユーザー規模、国内では提供開始約2ヵ月で無料のスモールビジネスエディションを含み約800件ほどの利用申し込みがあったとのこと。オーシャンブリッジではZyncro事業の売上目標を、初年度(2012年3月末まで)は2200万円、2012年度は1億6000万円としている。