Texas Instruments(TI)は、ACサーボ、太陽電池向けインバータおよび無停電電源をはじめとしたモーター制御およびグリーン・エネルギーなどの各種アプリケーション向けに、アイソレーション・アンプ「AMC1200」およびΔΣ型変調器「AM1204」を発表した。
AMC1200は絶縁耐圧4kV(ピーク)のアイソレーション・アンプで、5V電源時に8mA未満と、低いハイサイド(高圧側)電源電流を提供し、非直線性は0.07%(最大値)、ゲイン・ドリフトが56ppm/℃(最大値)と高い精度を実現する。また、各特性は市販の同種の製品と比較して20℃高い、-40℃~+105℃の拡張工業用温度範囲で規定されており、ローサイド(低圧側)および自動調整の同相モード電圧により、5Vまたは3.3V動作で、A/Dコンバータおよびマイコンとの容易な接続が可能となっている。
一方のAMC1204は20MHz動作、外部クロックの絶縁型ΔΣ変調器で、±8LSB(最大値)の非直線性による高精度を提供しているほか、システム要件に対応してデジタル・フィルタの特性を設定できるデジタル出力を提供する。また、複数チャネルの同時計測を実現する、外部クロック・インタフェースを内蔵している。
なお、2製品ともにすでにSOICパッケージにて提供を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は、AMC1200が2.20ドル、AM1204が3.45ドルとなっている。