「Adaptec RAID 6Eシリーズ」の「6405E/6805E」

PMC-Sierraは7月12日、「Adaptec by PMC」ブランドとして、同社の6Gbps対応SATA/SASハードウェアRAIDコントローラシリーズの第2弾製品「Adaptec RAID 6Eシリーズ」の出荷を開始したことを発表した。

同シリーズは、エントリーレベル向けに設定されており、ワークステーションやFA、省スペースサーバなどのユーザに向けて「6405E」および「6805E」の2製品が提供される。同2製品は、同社がこれまで3Gbps世代製品として提供している低価格RAIDコントローラ「2シリーズ」の6Gbps対応版と位置付けられるもので、日本のユーザーからの要望などを取り入れた製品と同社では説明している。

6405Eは内部4ポート品で、PCI Express(PCIe) Gen2×1レーンに対応し、ほぼMD1規格と同等のボードサイズを実現している。一方の6805Eは内部8ポート品で、PCIe Gen2×4レーンに対応し、MD2規格よりも奥行きを短くしている。いずれも128MBのDDR2-800キャッシュメモリを搭載している。

搭載されるRAIDコントローラは、第1弾製品の「6シリーズ」と同様の「マルチコアSRC 8×6G RAID on Chip(RoC)」を使用しており、デバイスとしての性能の低下はない。ただし、6シリーズがオプションとして提供していたゼロメンテナンスキャシュプロテクションはエントリー向けということでサポートしていないほか、エクスパンダ機能も非サポート扱いとなっている。

また、ソフトウェアとしては、6シリーズと共通のRAIDスタック、ドライバ、管理ツールなどの利用が可能で、JBODおよびRAID 0/1/10/1Eに対応するほか、SSDとHDDを混在させたハイブリッドRAID1/10にも対応する。

なお、2製品ともに価格はオープンとしているが、従来の2シリーズと比べて、ほぼ同等か若干安くなるものとしている。