シャープ、STMicroelectronics、Enel Green Power(EGP)の3社は、イタリアのカターニャにおいて合弁会社3Sunの太陽電池パネル製造工場の開所式を行ったことを発表した。同開所式には、親会社3社のCEOや会長が出席したほか、シチリア州知事Raffaele Lombardo氏、カターニャ県知事Giuseppe Castiglione氏、 カターニャ市長 Raffaele Stancanelli氏などの政府関係者なども参加した。
同工場は薄膜多層セル・モジュールの生産を行うイタリア最大かつヨーロッパ最大級の太陽電池パネル製造工場。初期段階で280名の従業員を雇用する予定で、当初の生産能力は年間160MW。今後数年の内に年間480MWまで拡張する計画としている。
同工場の生産は、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域の太陽光発電市場における需要をサポートすることを目的とし、進行中のプロジェクトならびにEGPとシャープの営業ネットワークを用いてビジネスが遂行される。
また、EGPとシャープは、ヨーロッパ地域における太陽光発電システムの開発・設置・運用を行う、もう1つの合弁企業ESSE(Enel Green Power & Sharp Solar Energy)を設立。ESSEは、2016年までに500MW超の発電量を目指しており、同工場で製造されたパネルを使用して発電を行う予定。なお、同工場の屋上には、ESSEにより1MWの太陽光発電システムが設置される予定となっている。