作り手にとって"使いやすい"、"どんな機能が必要か"ということを重点をおき、開発されたWeb制作ソフト「BiND for WebLiFE* 4」(以降、BiND4)。
本製品が、従来のWebサイト構築ツールと比べて圧倒的に異なる点は、簡単な操作のみで見栄えの良いWebサイトを構築できる点だ。本レポートでは、Webサイト構築には興味があるがWeb制作スキルがまだない初心者でも、簡単にWebサイト構築が行えるWeb制作ソフト「BiND4」を紹介していく。
左から「BiND for WebLiFE* 4 プロフェッショナル版」(2万8,800円)、「BiND for WebLiFE* 4 スタンダード版」(1万9,800円)。Win版、Mac版ともに備えている |
仕事でどうしてもWebサイトを制作しなくてはいけなくなった場合や、自分を売り込むためにデザイナーが自身のWebサイトを立ち上げたいと思った場合、やはりトレンドに合ったものであったり、jQueryのマルチウインドウを使う、CSSを切り替えて最適化表示を実現するなど、せっかくなら最新の機能を組み込んだWebサイトを構築したいと思うことだろう。しかし、同時に"サイト構築に時間がかけられない"、自分のサイト構築技術ではそこまでのものができない"、といった問題点も出てくることも多々ある。そんなとき、ほぼすべてのデザイン構築を選択式で行うことのできる「BiND4」を利用することにより、様々な効果を加えたWebサイトを制作することが可能になる。ユーザーは、用意された豊富なテンプレートをベースに、多少のカスタマイズを施してオリジナリティを表現することができるようになるのだ。
特に、新たに盛り込まれた「SHiFT for WebLiFE*」では、Flashのようにブラウザ上でアニメーションを表示させるためのプラグインを必要としないjQueryを用いた演出を、いとも容易く制作することができる。これは、他のWebサイト制作ツールにはない本ソフトの大きな魅力といえるだろう。「SHiFT」によって、動きのある表現をiPadなどでも閲覧してもらうことが可能となり、デバイスの垣根を越えたWebサイトを生み出すことができる。
"制作するWebサイトのイメージに近いテンプレートを選ぶ"、"必要なパーツを作り込む"といった、普段と何ら変わらない作業をしていながら、「BiND4」はIE9でも正式採用されたHTML5に準拠した形でソースを生成することができる。また、ボタンや角丸といった画像などは、容量の問題で敬遠されがちだが、CSS3で処理することを念頭に置いており、画像を用いることなく同様の表現を可能としWebサイトの軽量化にも寄与している。
また、HTML5+CSS3は様々なデバイスで動作するWebブラウザのスタンダードになりつつあり、iPhoneやAndroidといったモバイル端末でも実装が進んでいる。このことから、「BiND4」を用いて制作されたWebサイトは、今後新たに誕生するであろうデバイスでも安心して様々なユーザーに閲覧してもらえることは想像に難くない。
今回は「BiND4」の特徴をさらりと紹介してきたが、次回は「BiND4」がオールインワンたる所以により深く迫っていく予定だ。専用のサーバー環境を有していることでモバイルサイトや、ECサイト構築も簡単に行えること、そして「BiND4」で多彩な演出を組み込むことができる画像編集アプリの「SiGN」、そして、昨今もはや取り入れるのが当たり前と化してきたソーシャルメディアを有効活用するために用意された「SYNC」について解き明かしていこう。