日本ヒューレット・パッカードは7月7日、バックアップ向けテープストレージの新版「HP ESL G3 テープライブラリ」(以下、ESL G3)を発表した。7年ぶりにリリースされたテープストレージのハイエンドモデルで、拡張性、高可用性、管理性などを向上させている。
ESL G3は、最大5332カートリッジ、15PBの容量を備える。最小100スロットから稼動させられ、100スロット単位で拡張可能。また、24~528まで任意に構成可能なインポート/エクスポート用スロットを搭載し、迅速なカートリッジ一括ロード/アンロードできる。さらに、データセンター環境に合わせて19インチ幅ラックを採用しているほか、16個までの仮想テープライブラリに論理的に分割できる「HP Secure Manager Tape Libraryソフトウェア」や、仮想的なメディアプールをパーティション間で共有して柔軟に割り当てられる「自動メディアプール(Automated Media Pool)」などの機能も有する。
そのほか、高可用性を実現する機能として、テープドライブとの接続を二重化する「HPデータ・パス・フェイルオーバー」、複数テープドライブを接続してライブラリ間を冗長化する「HPコントロール・パス・フェイルオーバー」を搭載。加えて、管理を効率化する機能として、複数のライブラリを単一画面から一括で管理できる「HP Command View TL ソフトウェア」や、データ暗号化機能なども提供されている