NECならびにNECアクセステクニカは、「ディープスリープモード」を採用し、待機時の消費電力を従来比で1/5に削減したモノクロA3複合機を発表し、販売を開始した。価格は650,000円(税別)から。出荷開始は9月中旬を予定している。
新製品には、プリンタ機能を標準搭載した複合機「Multina XP2300」、FAX機能を標準搭載した複合機で23ppmの「Multina XF2300」と20ppm「Multina XF2000」の計3機種。いずれもカラースキャナとコピー機能を標準搭載する。価格は、Multina XF2000が650,000円(税別)、Multina XF2300が750,000円(税別)、Multina XP2300がオープン。
「ディープスリープモード」では、複合機を使用していない時に、ほとんどの電源供給を抑える。待機電力は、「Multina XP2300」では、従来機の約1/5の0.9Wを実現。FAX複合機の「Multina XF2300/XF2000」では、同1.2Wと、従来機と比較して約1/4の待機時の消費電力を実現している。
また、NECの複合機として初めて、操作パネルに「エコボタン」を塔載し、手動でも低消費電力状態(スリープモード/ディープスリープモード)への移行が可能となっている。「Multina XF2300/XF2000」では、「エコボタン」で低消費電力状態に移行した場合、FAX受信時に自動で印刷をせず、本体メモリにデータを蓄積したりPCへ自動転送する「おでかけ受信・転送」の機能も搭載する。
そのほか、カードで利用可能なRFIDマルチリーダーライタをオプションで用意し、カードをかざすことで印刷できる認証印刷により、印刷文書の放置や他人による持ち去りを防ぎ、情報漏えい対策として利用できる。さらに、複合機単独で認証する方式以外に、専用認証サーバに認証データを登録し、複数台の複合機でのユーザ認証と、ユーザごとの印刷枚数集計等の一元管理に対応した認証サーバソフトも併せて提供される(オプション)。
Multina XP2300の主な仕様は、解像度が2,400相当×600dpi、600×600dpi、給紙容量が標準が本体カセット275枚、手差し55枚、インタフェースが10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T、USB 2.0、外形寸法/重量がW596×D643mm×H535.5mm/約42.5kg。
Multina XF2000/2300の主な仕様は、解像度が600×600dpi、給紙容量が標準が本体カセット275枚、手差し55枚、外形寸法/重量がW596×D624mm×H535.5mm/約43kg。