計測機器大手のTektronix(テクトロニクス)は、Veridae Systemsを買収したことを発表した。

Veridae Systemsは、ブリティッシュ・コロンビア大学の研究を商品化するために2009年に設立された企業で、半導体ベンダやシステム製品ベンダを対象とするASIC/FPGAプロトタイプ・デバッグ、ASIC半導体の後検証、FPGAベースのシステム製品検証製品を提供している。

これらの製品は、システム的な「検証のための設計」手法、およびオンチップ、オフチップの両方のマルチデバイス・システム、デバイス間、タイミング・ドメインにおける同期観測を実現したもので、優れた解析/表示機能により、検証に要する時間の短縮が可能で、従来ソリューションでは解決までに数週間、場合によっては数カ月かかるようなデバッグ問題も数時間単位で解決できるようになるという。

テクトロニクスは、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーにおける組み込み取り込み事業成長の長期戦略を策定しており、Veridaeのバンクーバーのオフィスはそのままテクトロニクスの一事業拠点として継続して地域の研究コミュニティとの密接な関係を維持しつつ、活動を継続することとなる。

また、テクトロニクスのプレジデントのAmir Aghdaei氏は、「Veridaeとテクトロニクスのソリューションを組み合わせるで、カスタマはコスト削減が可能となり、製品の市場投入までの時間を短縮することができるようになる」とコメントしている。

なお、今回の買収に関する金額などの各種条件は公表されていない。