セブン&アイ・ホールティングスとNTT東日本は、店舗や光ブロードバンドサービス等、両社の持つリソースを活用した包括的な協業を行い、「生活インフラ」の構築に協同で取り組んでいくことについて、合意したと発表した。

具体的には、セブン-イレブンを中心としたセブン&アイグループ店舗内に、NTT東日本の光ブロードバンドサービス「フレッツ光」を利用した、Wi-Fi環境を構築し、「フレッツ・スポット」の契約ユーザーが利用できるようにするほか、セブン&アイグループのオリジナルサービスが利用できる「7SPOT」を新設し、全てのキャリアにおけるスマートフォン等のWi-Fi対応端末で、店舗ごとのお勧め情報や店内案内を閲覧できるようにする。また、クーポンやデジタルコンテンツのダウンロード等のサービスも提供するという。

セブン&アイ店舗グループWi-Fi化イメージ

今年の10月頃から東京エリアにおける展開を開始し、2012年2月末まで東京23区内の全セブン-イレブン約1,200店舗、東京23区内の全イトーヨーカドー、西武・そごう、デニーズなど約100店舗で利用可能にする。そのほか、2012年2月までに全国14,000店舗(東日本エリア8,700店舗)への展開を目指すという。

そのほか、東京23区内の全てのセブン-イレブン店舗に、NTT東日本の非常用電話機(特設公衆電話)を設置し、災害時などの非常時に情報ステーションとするほか、東日本大震災で被災したユーザーへの支援策の一環として、仮設住宅等に住んでいる人に向けた買い物支援サービスを、一部のエリアをパイロットモデルに展開していくという。提供するサービスとしては、無料インターネット環境、「光iフレーム」の設置、光iフレームを利用したネット通販サービス、自治体による情報配信を行う予定。

セブン-イレブン店舗の「情報ステーション」化

また、共同プロモーションの推進として、セブン&アイグループ各店舗に敷設したNTT東日本の「フレッツ光」および「フレッツ・スポット」を活用した新たなビジネスモデルの創造を、セブン&アイ、NTT東日本でともに取り組んでいく。

共同プロモーション