破産申請したカナダの通信技術企業Nortel Networksは6月30日(現地時間)、競売に出していた自社特許を米Microsoftや米Appleなど6社の企業コンソーシアムが落札したことを発表した。落札価格は45億ドル。米Googleも入札していたが、約9倍とみられる値をつけた同コンソーシアムに敗れた形となった。
競売に出していたのは、Nortelが持つ全ての特許(出願中も含む)。数にして6000件以上で、無線、4G、データネットワーク、光技術、音声、インターネット、半導体など、幅広い分野に及ぶ。「通信技術のほぼ全ての範囲に加え、インターネット検索、ソーシャルネットワークなどの追加市場にも及ぶ」とNortelは説明している。
落札したのは、Apple、Microsoft、米EMC、スウェーデンEricsson、カナダResearch In Motion(RIM)、ソニーの6社による企業連合。入札値は45億ドルという。
Nortelの特許については、Googleが入札したことが4月に明らかになっていた。Googleの入札値は9億ドルといわれていた。
取引はカナダと米国の規制当局の承認を経る必要がある。Nortelでは、2011年第3四半期中に完了を見込むとしている。