Net Applicationsから2011年6月のブラウザシェアが発表された。IEがシェアを減らし、代わりにChromeがシェアを増やすという傾向が6月にも見られた。Firefoxは増減を繰り返し変化があまりない。SafariはChromeほどではないが、ここのところシェアを増やし続けている。発表されたシェアは次のとおり。
順位 | ブラウザ | シェア | 推移 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | IE | 53.68% | ↓ | 下落傾向 |
2 | Firefox | 21.67% | ↓ | |
3 | Chrome | 13.11% | ↑ | 成長傾向 |
4 | Safari | 7.48% | ↑ | |
5 | Opera | 1.73% | ↓ | |
6 | Opera Mini | 1.25% | ↓ |
順位 | バージョン別ブラウザ | シェア | 推移 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | IE8 | 30.07% | ↓ | 18ヶ月連続1位 |
2 | Firefox 4.0 | 10.46% | ↑ | 3位から2位へ浮上 |
3 | IE6 | 10.18% | ↓ | 下落傾向。2位から3位へ下落 |
4 | Chrome 12.0 | 7.32 | ↑ | |
5 | Firefox 3.6 | 7.08% | ↓ | |
6 | IE7 | 6.58% | ↓ | 下落傾向 |
7 | IE9 | 5.63% | ↑ | 8位から7位へ浮上 |
8 | Safari 5 | 5.04% | ↑ | 7位から8位へ下落 |
9 | Firefox 5.0 | 2.05% | ↑ | |
10 | Opera 11.x | 1.37% | ↓ | 9位から10位へ下落 |
主要ブラウザのうちChromeとFirefoxが6週間おきに自動的にメジャーアップグレードを実施する機能を採用しており、これらは今後、最新版へ急速に切り替わっていくと予想される。そこで、短周期リリースのブラウザを同一のバージョンとみなし、Chromeはすべてのバージョンを、Firefoxは4以降のバージョンを単一のシェアとして集計した結果を以下に掲載する。
2011年6月短周期一括型バージョン別ブラウザシェア/円グラフ - Net Applications報告 |
2011年6月短周期一括型バージョン別ブラウザシェア/棒グラフ - Net Applications報告 |
順位 | 短周期一括型バージョン別ブラウザ | シェア | 推移 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | IE8 | 30.07% | ↓ | 18ヶ月連続1位 |
2 | Chrome | 13.11% | ↑ | |
3 | Firefox 4.0/5.0 | 12.51% | ↑ | |
4 | IE6 | 10.18% | ↓ | 下落傾向 |
5 | Firefox 3.6 | 7.08% | ↓ | |
6 | IE7 | 6.58% | ↓ | 下落傾向 |
7 | IE9 | 5.63% | ↑ | 8位から7位へ浮上 |
8 | Safari 5 | 5.04% | ↑ | 7位から8位へ下落 |
9 | Opera 11.x | 1.37% | ↓ | 9位から10位へ下落 |
ChromeとFirefox 4.0/5.0のシェアがほとんど拮抗していることがわかる。Firefoxは依然として3系を使うユーザが多いため、全体としてみればChromeよりもFirefoxを使うユーザの割合が多くなるが、最新版を使うアクティブユーザはChromeとFirefoxでほとんどシェアに差が見られないことがわかる。またIE6は10.18%のシェアを確保しており、依然として無視できない存在であり続けている。このシェア数はInternet Explorer 6 CountdownにおいてMicrosoftが発表している10.7%に近く、それほどブレのない数値とみられる。
Net Applicationsの報告によれば、すべてのブラウザのうちモバイルデバイスやタブレットデバイスからのアクセスが5%を突破したという。iPadからのアクセスは全体の1%を超えており、シェアから考えてもモバイルデバイスとしてiPadがインターネットにアクセスするデバイスとして頻用されていることが見えてくる。米国では特にその傾向が強く、モバイルデバイスからのアクセスは8.2%、iPadは2.1%に達しているという。Safariのシェアが伸びている背景にはiPhoneやiPadなどのデバイスの台頭があるものとみられる。