宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月1日、2011年度中の打ち上げを計画している「第一期水循環変動観測衛星(GCOM-W1:Global Change Observation Mission 1st - Water)」の愛称募集を開始したことを発表した。

GCOM-W1のイメージ(出所:JAXA Webサイト)

応募方法はインターネットの募集サイトからの応募、もしくははがきの投函、JAXAの各事業所(一部除く)での直接応募の3種類。募集期間は7月1日10:00~8月31日17:00(日本時間)で、はがきでの応募の場合は8月31日の消印有効となっている。

選考方法は、応募愛称の中から、原則として応募最上位のものを選定し、JAXA理事長により最終決定するというもので、決定した名称は2011年9月下旬ころにJAXAから発表される予定。

主な衛星等の愛称一覧

選定された愛称の提案者全員に認定証がJAXAより送られるほか、副賞として、種子島宇宙センターでのGCOM-W1の打ち上げ見学に選定愛称提案者の中から抽選で1組招待がプレゼントされる(招待者は、日本国内居住が前提で、JAXAおよび文部科学省の職員と愛称募集の関係者(本人および同居家族)については、種子島招待の対象から除外される)。

GCOM-W1は、地球の環境変動を、全地球規模で長期間(10~15年程度)に渡り宇宙より観測するミッションで、GCOMには水循環変動観測衛星(GCOM-W)と気候変動観測衛星(GCOM-C)の2シリーズが予定されており、GCOM-Wは地表面や大気中より自然に放射される微弱な電波をキャッチできるマイクロ波放射計を搭載し、降水量、水蒸気量、海洋上の風速や海面水温、土壌内の水分量、海の氷の面積、積雪の深さなどの水に関する様々な物理量を観測する計画で、GCOM-W1は、同GCOM-Wシリーズの1機目の人工衛星となる。

なお、GCOM-W1が観測したデータは、地球環境変動の研究や気象予測、漁業などに活用されることが期待されている。