サイオステクノロジーと日本アイ・ビー・エムは6月29日、クラウドを活用した中堅企業向け事業継続ソリューション「事業継続 簡単クラウド」を7月1日より提供すると発表した。

同サービスは、災害時に自社のITシステムからクラウド上のバックアップシステムに切り替えるもので、サイオスのHAクラスターソフトウェア「LifeKeeper」とIBMの企業向けパブリック・クラウド・サービス「IBM Smart Business Cloud - Enterprise」を組み合わせることで実現される。

「事業継続 簡単クラウド」の仕組み

LifeKeeperのHAクラスタ機能によってシステム障害を監視し、障害時に自動的にIBMのクラウドサービス上の仮想サーバへ切り替えが行われる。バックアップシステムの設置場所は、日本以外に米国、ドイツ、シンガポールなど海外のIBMデータセンターからも選択できるため、グローバル規模での事業継続に対応する。

両社は、同サービスの活用により、ミッドレンジのPCサーバで災害対策システムを構築する場合に比べ、半額程度の初期投資で災害対策システムの構築ができるとしている。