データ調査会社であるcomScoreは6月23日(米国時間)、「Device Essentials」と呼ばれる新しいサービスを開始したことを発表した。これはPCや多種多様なモバイルデバイスにおけるデータ通信量を計測/分析して提供するというもの。サービスの発表と同時にどういったデータが提供されるのか一部のデータが公開されている。
日本では2009年ごろからAndroidを搭載したスマートフォンが登場。2010年にはAndroidを搭載したスマートフォンやタブレットデバイスが爆発的に増え、2011年においてもAndroid搭載デバイスが矢継ぎ早にリリースされている。comScoreが発表した報告には、その様子が如実に現れたデータが掲載されている。
モバイルフォンシェアにおいてiPhoneのデータ通信量が支配的な立場にあることは変わりなく、日本においても49.5%とほぼ半数を占めている。これに対してAndroidのデータ通信量は30.6%と他国と比較してかなり高い。他国は10%前後から20%前後となっており、報告されている中では日本の30.6%というのは米国の35.6%に次いで大きい。
他国と比較した日本の特徴としては、スマートフォンにおけるデータ通信量のほとんどがiPhoneとAndroidで占められており、そのほかのスマートフォンのデータ通信量に占めるシェアがきわめて少ない点をあげることができる。また、iPadを使ったデータ通信量が他国と比べて11.3%と少ない。カナダやブラジルはiPadによるデータ通信量が30%を超えており、国による差が大きくなっていることがわかる。