Mentor Graphicsは、同社の「Mentor Embedded Linux」プラットフォーム、オープンソース・ツールおよび各種サービスが、Freescale Semiconductorが6月月20日~23日までテキサス州サンアントニオにて開催しているFreescale Technology Forum Americas(FTF Americas 2011)において発表した次世代マルチコアプラットフォーム「QorIQ AMP」をサポートすることを発表した。

これにより、QorIQ AMPシリーズを利用してLinuxベースのアプリケーションを開発しようとしているFreescaleのカスタマは、Mentor Embedded Linuxを導入することで、生産性とデバイスの性能の向上が期待できるようになるという。MentorとFreescaleは、組み込みLinuxベースのアプリケーション開発向けに統一されたワークフロー手法を策定し、カスタマの製品開発のサポートを行ってきた。

同統合ソリューションは、ベンダに依存しないため、カスタマのプロジェクトチームは一般的な半導体ベンダが提供するLinuxディストリビューションでシリコン評価を行い、その後、プロジェクトのライフサイクルが順調に進むようになった頃に商用Linuxサポートへ移行し、新しいツールやビルド手法を習得するといった手間を省くことが可能となり、リファレンス・ハードウェアのプロトタイピングから商用Linuxや最新開発ツールを利用したカスタム設計ハードウェアへとシームレスに移行することが可能となる。

また、カスタマサポートと保守として、同Linuxには開発ツールやコア・オープンソース・テクノロジに対する無制限の包括的サポートも用意されている。これには安定性と互換性を維持した最新オープンソース・テクノロジの提供も含まれており、年に2回、新しいコア、コンポーネント・バージョン、修正パッチに関する更新が行われる。さらに、Mentorが提供しているプロフェッショナル・サービスにより、QorIQ AMPを用いるカスタマの標準的なサポート問題やリファレンス構成の枠に収まらない独自の製品プラットフォーム課題の解決支援も提供するという。