米Citrix Systemsは6月22日(現地時間)、データセンター/クラウド事業部担当CTOのSimon Crosby氏、それにCitrixが出資するオープンソース仮想化技術「Xen.org」のファウンダー、Ian Pratt氏がCitrixを退社し、Bromiumというベンチャー企業を立ち上げることを発表した。Bromiumは仮想化とセキュリティにフォーカスするという。
Crosby氏とPratt氏は、オープンソースの仮想化技術Xenを専業とするXenSourceを共同設立した人物。XenSourceは2007年、Citrixに買収されている。
両氏は米Phoenix Technologies(米Hewlett-Packardが買収)のCTOでインスタント起動OS「HyperSpace」を開発したGuarav Banga氏とともに、Bromiumを立ち上げる。Bromiumは現在ステルスモードだが、Crosby氏のブログによると「仮想化とセキュリティシステムに深くフォーカスしており、継続的なエンドポイント保護を提供するパワフルなツールセットを構築する」という。仮想インフラやセキュリティベンダーと競合するものではないとも記している。Citrixも、自社の仮想化/ネットワーキング/クラウド戦略を補完するものになる、と期待を寄せている。
Crosby氏はブログで、Andreessen Horowitz、Ignition Partnersなど3社のベンチャーキャピタルの支援を受けていることも明かしている。
両氏は今後も、xen.org、OpenStack.org、OpenVSwitch.org、Open Networking Foundationなどのイニシアティブも継続するという。