GitHubは22日、Mac用のGitHubクライアント「GitHub for Mac」を公開した。「GitHubにおいてコードの共有は可能な限りシンプルであるべきだと、われわれは考えている。だからGitHub for Macを用意した」という。動作要件は、Mac OS X 10.6以上。github:macから無料でダウンロード入手できる。

GitHub for Macにリポジトリを追加するには、Mac内のフォルダをアプリケーションにドラッグ&ドロップする。Gitリポジトリならば、全ての履歴がインポートされてGitHubアカウントとの連係が確立される。フォルダがGitリポジトリでなければ、新しいリポジトリの作成が促される。ローカルからではなく、GitHubからクローンしてリポジトリを追加することも可能だ。GitHub for Macをインストールしてアカウントを設定した後に、GitHub.comにログインすると[Clone in Mac]というボタンが表示される。それをクリックすると、GitHub.comからリポジトリの内容を取得できる。

GitHub for Macをインストールすると、GitHub.comに[Clone in Mac]ボタン

GitHub for MacではMy RepositoriesにWebと同じようにコミットの履歴が表示される。Gravatarを登録してあれば、コミットの作成でGitにストアされる電子メールを参照してコミットの横にアバターが表示される。

ウインドウの右上に用意されたSyncボタンを使ってワンステップでリモートリポジトリとGitHubの間で変更の同期が可能。また全てを同期したくない場合は、メニューバーのRepositoryメニューからPushまたはPullを実行できる。

ブランチを切り替えるには、コマンド+Bまたはウインドウ左下のブランチアイコンをクリックするとブランチ・セレクタが現れる。GitHub for Macでローカルファイルに変更を加えてブランチを切り替えた場合、変更はブランチをスイッチバックするまで隠される。コマンドライン式のクライアントと異なるこの振る舞いをGitHubは"magic stashing"と呼んでいる。

ウインドウ左下のブランチ・アイコンをクリックするとブランチ・セレクタがポップアップする