東京 汐留で開催されたイベント「GO! GO! Adobe CS5.5 VIDEO WEEK in SHIODOME」

アドビ システムズは2011年6月13~17日、東京 汐留にある汐留シオサイト 地下歩道内特設会場にて、映像制作ソリューションを紹介するイベント「GO! GO! Adobe CS5.5 VIDEO WEEK in SHIODOME」を開催した。イベントでは、同社の映像制作ツール「Premiere Pro CS5.5」と「AfterEffects CS5.5」を使ったワークフローの紹介や、業務用周辺機器の展示などが行われた。

会場前方のスクリーンには、プロジェクター2台を使って3D映像が映し出された。もちろん、「Premiere Pro CS5.5」と「After Effects CS5.5」を使って編集されている

連日開催されたデモンストレーションでは、米国RED社の新型カメラ「EPIC」で撮影された5Kの映像を、Premiere ProやAfter Effectsで編集する様子などが紹介された。用意された映像素材は解像度5100×2700、平均データレート131MB/sと、とても重いファイル。しかし会場に設置されたごく普通のワークステーション「HP Z800」(Xeon 3.33GHz ×2、RAM 12GB)でも、ストレスなく編集されていた。

EPICの5K映像(左)と、RED ONEの4.5K映像(右)のデータ比較。EPICはHDRで撮影されているため、データレートがとても高い

EPICで撮影された映像ファイルを読み込む際には、Adobe Labsで公開されている「RED EPIC Importer」が必要となる(※現在公開中のプレリリース版は無償)。このプログラムをインストールしたPremiere ProにEPICの映像を取り込むと、HDR処理やホワイトバランスが調整可能となる。

HDRの設定を行なっているところ。露出の異なるふたつの映像を合成し、白飛びを抑えた高解像度な映像が取り込まれていた

ネットワークキャプチャーユニット「Pipeline HD Dual」はLANで制御でき、キャプチャーとエンコード中はPCに負荷がかからないのが特徴。また、キャプチャー終了を待たずに編集ができる

12bit対応のHD-SDI入出力ボード「Bluefish444」。大容量メモリーとプロセッサーを搭載しているため、動作中にPC本体に負荷をかけにくい