Texas Instruments(TI)は、サウンドバーおよびドッキング・ステーション向けに、高い柔軟性を提供するステレオ・コーデック「PCM3070」を発表した。すでに5mm角の32ピンQFNパッケージで供給を開始しており、1,000個受注時の単価(参考価格)は2.95ドルとなっている。
同製品は、カスタマイズ可能なプロセシング・ソリューションをサポートする、フル・プログラマブルの32ビットminiDSPオーディオ・プロセシング・エンジンを内蔵していることから、複数のオーディオ・エフェクト、マルチバンドのダイナミックレンジ圧縮、カスタムのフィルタおよびアルゴリズムをはじめとした、カスタマイズされたプロセシング・ソリューションを実現することが可能だ。
また、ステレオの24ビットD/AコンバータおよびA/DコンバータならびにPLL回路を内蔵していることから、システム設計を簡素化および周辺部品コストの削減が可能となっている。
さらに、無償提供の標準機能として、SRS WOW HDを内蔵していることから、オーディオ再生の品質を向上、深みのある豊かな低音および、細部まで透明感のある高音を提供することが可能となっているほか、近日中のロードマップ・プランとしてSRS Labsとの間の直接ライセンスを用意していることから、必要なカスタマ向けに、SRS TruVolumeまたはSRS TruSurround HDの内蔵へのアップブレード経路を提供する予定としている。