米Microsoftは20日 (現地時間)、オンラインストレージサービス「Windows Live SkyDrive」をリニューアルした。HTML5技術を使って構築し直されており、より高速でナビゲートしやすくなったサービスを、モダンブラウザを用いてWindows PCやMac、スマートフォンなど幅広いデバイスから利用できる。
リニューアルにおいてSkyDriveチームは、ユーザーがひんぱんに行う作業や利用シナリオに焦点を当てて高速化に取り組んだ。その結果、これまで6-9秒を要していたフォルダをクリックして写真アルバムをナビゲートする作業が100-300ミリ秒に短縮されたという。またハードウエアアクセラレーションによって、HTML5ビデオタグを通じたH.264ビデオの再生や、写真のスライドショーなどが滑らかに動作する。
他にも、ユーザーが使用する上で作業を遅らせる要因を徹底的に洗い出し、高速かつシンプルなサイトにまとめ直した。skydrive.live.comやoffice.live.com、photos.live.comなど、これまでSkyDrive内のファイルへの入り口が複数存在していたため、自分のファイルや共有状況を把握しにくいというフィードバックが多数寄せられていたという。従来のSkyDriveは、新しい作業や共有されているファイル、ソーシャルフィードのアクティビティの要約が前面に押し出されるデザインだった。それをコンテンツ中心に、ユーザーが素早くコンテンツにアクセスできるように改めた。
新しいSkyDriveはWindowsのレイアウトとナビゲーション要素を取り入れたデザインになっており、一カ所ですべての写真、書類、共有されているファイル、SkyDriveグループ内のファイルを確認できる。またWindows 7とInternet Explorer 9の組み合わせでは、ピン機能やジャンプリスト機能を用いてSkyDriveへの素早いアクセスが可能だ。
Microsoftは6月にSkyDriveとWindows Phoneの密接な連携の実現を明らかにしており、今年後半に登場する予定の次期Widows Phone "Mango"ではSkyDrive内に置いた写真を電子メールやテキスト、IMを通じて共有できる。また撮影した動画をバックグラウンドでアップロードしながらすぐに共有することが可能になる。