Broadcomは、40nmプロセスを採用したハイブリッドIPケーブルSTBおよびDOCSIS 3.0ゲートウェイSoCソリューションに内蔵する1GHzフルバンドキャプチャ(FBC)・デジタルテクノロジーを発表した。

同FBCは、1GHzダウンストリーム・スペクトラム全域を直接デジタル化するため、複数台のチューナをFBCデジタルチューナ1台で置き換えることが可能な製品。フルバンドキャプチャ・テクノロジーとしては、要求される最高のパフォーマンス要件を上回る、新たな信号処理技術を採用したデジタル・チューニング技術、どのような復調器でも任意の周波数に合わせることができるため、広帯域「ブロック」チューナ制限を不要とした帯域幅割り当てのフレキシビリティ技術、新しいチューナ・アーキテクチャによる消費電力の従来品比50%以上の削減、チャネル切り替えテクノロジー「FastRTV」とフルバンドキャプチャとの併用による周波数を問わず、素早いチャネル切り替えの実現、最大9台のケーブルチューナを1台のFBCデジタルチューナで置き換えて必要な数の復調器をサポートするため、コンポーネント数の削減が可能といった各種技術が採用されている。

なお、FBCテクノロジーをサポートする完全内蔵型ソリューションであるケーブル・マルチレシーバSoCである40nmプロセス採用の「8-QAM BCM3128」および「4-QAM BCM3124」、ケーブル・ゲートウェイSoC「400 Mbps BCM3383 Euro/DOCSIS 3.0」は、すでにカスタマに向けた出荷が開始されているという。