Sun Microsystemsの共同創設者として知られるScott McNealy氏が、サービス起ち上げ準備を進めている新事業「WayIn」について、Twitterでフォロワーからの質問に答えた。「Sunの顔」として同社を率いてきた同氏は、2010年にOracleによるSun買収が完了してから沈黙を守っていたが、今月7日にWayInの会長に就任したことを明かしていた。
WayInはカリフォルニア州バーリンゲームで登録されているが、シリコンバレーではなくコロラド州デンバーに本社を置く。理由として、税金の安さや自然豊かな環境、ニューヨークへの移動しやすさを挙げている。事業については内容に一切触れず、「今夏に概要を説明できる」としたのみ。ただし「(WayInの)サービスが狙う市場には大きな空白があり、あとは埋めるだけ」と強気だ。最初のターゲット市場として教育を挙げているが、WayInのコンセプトは幅広い分野に及ぶもので、「エンタープライズを顧客に、ミッションクリティカルなサポートが必要になる」という。
McNealy氏の回答はつかみどころがなく、依然としてWayInの実体が見えてこない。情報公開を主にTwitterに絞り込んでいることから、SocialBeatのSean Ludwig氏は「(夏の概要公開の前に) ノイズをはぶいて、潜在的な投資家と技術者に食い込むために、ソーシャルメディアの力を巧みに使っている」と指摘している。なおWayInのWebサイトでは、Java/ Python/ Perl/ JavaScriptなどの言語の知識を持つQAエンジニア、フロントエンドアプリケーション開発者、モバイルアプリ開発者などを募集している。