日本アイ・ビー・エムは6月16日、ビルのエネルギー/運用データをリアルタイムに収集・分析し、ビル全体のエネルギーとビル内で作動している設備の使用効率を最適化するソフトウェア「IBM Intelligent Building Management V1.1」を発表した。

同製品は、ビル内のエネルギーや設備運用に関するデータをボイラーや照明、排気口などに取り付けたセンサーや既存のビル管理システムなどからリアルタイムで収集し、ダッシュボードと呼ばれる一覧画面で表示する。

同製品の高度な分析機能の活用により、異常を検出して事前に設定したルールに基づき作業指示を起動することが可能。複数にわたるビルのデータを集約して比較・分析し、全体としてのエネルギーおよび資産使用効率の最適化を行えるように設計されている。

エネルギー管理では、収集したデータをもとにエネルギーに費やしたコストと使用量、二酸化炭素排出量などを可視化でき、また、設備管理では、異常が発生するとシステムが管理者に対しアラートを通知し、管理者は設備更新に関する履歴データをその場で参照しながら、故障が発生する前に保守担当者に対して作業指示を出すことが実現される。

同製品の価格は、建物の総面積10万平方メートル当たり2808万円(税別)。

IBM Intelligent Building Management V1.1の画面