ビーブレイクシステムズはこのほど、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。

同社によると、システム業界は東日本大震災後、案件が減少するなど沈滞ムードが漂っていたが、5月以降は多くの企業が震災前の状態に戻り、システム開発の新規案件数は増加傾向にあるという。

景気の影響を直接的に受けやすい派遣、広告業界などでは、震災後にIT投資の判断を先延ばしにする企業が多く見られたが、4月以降は多くの企業で検討を再開しており、同社では「現在の企業のIT投資の意欲は横ばい」と見ている。

5月以降のスマートフォン/タブレット型PC市場の開発案件は、Androidの引き合いは増加傾向だが、iPhone案件は減少傾向にある。例えば、自社のコンテンツの電子書籍化を進めているメディア企業では、iPhoneの対応は済んでいるため、現在はAndroidの対応を行っているという。