大和ハウス工業は6月15日、東日本大震災の被災地エリア(岩手県、宮城県、福島県)にある高齢者向け施設(仮設住宅に付設するサポート拠点なども含む)に対し、セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」を2年間無償貸与すると発表した。

このアザラシ型ロボットは産業技術総合研究所の開発による「タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにした人と共存するロボット」とされるもので、アニマルセラピー効果が期待されている。

セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」(今回は無償貸与となるが通常の価格は35万円)

販売は富山県の会社 知能システムが2005年3月から行っており、すでに世界30ヵ国以上の高齢者施設や病院などで導入されているという。

「パロ」はFDA(アメリカ食品医療薬品局)承認済みの"医療機器"でもあり、2002年には「Most Therapeutic Robot(世界一、セラピー効果があるロボット)」としてギネスブックにも認定されている。