Freescale Semiconductorは、ZigBee RF4CE技術をベースとするRFデバイス・ファミリ「MC1323x」の第1弾製品となる「MC13233C」の量産出荷を開始したことを発表した。価格は1万個購入時で2.99ドル(参考価格)となっている。また、同時に、設計サイクルを短縮して赤外線(IR)から無線周波数(RF)技術への移行を容易化する、Synaptics TouchPad技術を統合した開発キット「MC1323x」(1323XNSK、1323XNSK-BDM、および1323XNSK-SFTW)の提供も開始しており、価格は1323XNSKが499ドル、323XNSK-BDMが529ドル、1323XNSK-SFTWが999ドルとしている。
同ファミリは、8ビット「HCS08」マイクロコントローラ、IEEE 802.15.4準拠トランシーバ、Flashメモリ、RAM、ならびに民生用電子機器向けに最適化された高性能ペリフェラルを備えており、RF制御の民生用電子機器をターゲットとしている。
FlashとRAMのメモリ・バリエーションにより3つの製品が用意されており、今回出荷を開始したMC13233Cは82KB Flashと5KB RAMを搭載した製品。最大128KB Flashと8KB RAMのメモリ・バリエーション、およびUSB 2.0が追加される2つのデバイスは2011年後半にサンプル出荷を予定している。
また、MC1323x開発キットにはタッチパッドが統合されており、タッチパッド・インタフェースによるマウスと同様の操作のリモコンの設計が可能だ。そのため、TVを通してインターネットを利用する場合でも、従来のポイント・アンド・クリック式のリモコンよりも直感的な操作で簡単にインターネットにアクセスすることができるようになると同社では説明している。