STMicroelectronicsは、書き込み中心のアプリケーション向けに、2MビットのシリアルEEPROM「M95M02」(SPIインタフェース)および「M24M02」(I2Cインタフェース)を発表した。これにより、複数のEEPROMを1デバイスに集約することが可能となり、プリント基板でのパラメータ管理改善と基板サイズの小型化が可能になると同社では説明している。
M95M02は、同社の低容量製品と同じパッケージ・サイズを採用しており、同製品に置き換えることで、メモリ容量の大容量化が可能となるほか、同じピン配置とSPIインタフェースを採用しているため、既存システム内の別チップとの交換やアップグレードが可能となる。
動作電圧は1.8Vで、消費電流が5μA未満のスタンバイ・モードを備えているため、低消費電力機器やバッテリ駆動機器での使用にも対応可能なほか、SPIインタフェースにより2.5Vで最大10MHzの高速通信が可能となっている。
また、M24M02は、I2Cインタフェースで動作し、最大1MHzで通信することが可能となっている。さらに、いずれの製品も、データの書き込み後、読み取り専用モードで恒久的にロックできるIDページ(256バイト)と呼ばれる追加ページも提供している。このIDページは、一意的なIDパラメータや製造工程固有のパラメータの格納に使用できるため、アプリケーション・ボードの製造ラインの柔軟性を高めることが可能だという。
なお、2製品ともにすでにサンプル出荷を開始しており、単価は1000個購入時で約1.80ドルとなっている。