フィンランドNokiaは6月14日(現地時間)、米Appleと係争中だったスマートフォンの特許訴訟について合意に至ったと発表した。合意の下、AppleはNokiaに特許ライセンス料を支払う形となり、事実上Nokiaの勝利となった。

NokiaとAppleは、2009年10月にNokiaがAppleを米国で特許侵害で提訴して以来、米国と欧州で係争の関係にあった。Nokiaは無線技術など10件の特許を侵害していると主張、Appleはこれに対し、2009年12月にNokiaを反訴している。Appleはここで、タッチスクリーン関連技術など13件の自社特許を侵害していると主張していた。Appleはその後、英国でもNokiaを提訴している。

今回の合意により、AppleはNokiaに対し一時金の支払いを行ったうえ、継続的にNokiaに特許ロイヤリティ料を支払う。金額や特許番号など詳細は非公開。両社はこの合意をもってすべての訴状を取り下げ、米国際貿易委員会(US International Trade Commission: ITC)に対する訴えも取り下げる。

Nokiaはこの合意により、第2四半期の収益を改善できるとの見通しを示している。