NECは、同社の法人向けプリンタであるマルチライタの新製品として、A3対応カラーページプリンタ「カラーマルチライタ9950C」とA4対応モノクロレーザプリンタ「マルチライタ5220N」を14日より販売すると発表した。「カラーマルチライタ9950C」の価格は428,000円(税別)で、7月11日より出荷が開始され、「マルチライタ5220N」は価格が69,800円(税別)で、7月28日より出荷される。
「カラーマルチライタ9950C」
カラーマルチライタ9950Cは、タンデム方式のA3カラーページプリンタで、カラーが毎分50ページ、モノクロは毎分55ページの印刷が可能。「IHフューザー」を採用することで、概念的1週間(稼動とスリープ/オフが繰り返される5日間+スリープ/オフ状態の2日間)の消費電力であるTEC値は、従来機の8.34kWhから2.77kWhへと約1/3に低減している。
また、新たに3トレイモジュールと併用できる大容量トレイモジュールをオプションで追加し、これにより給紙容量は、標準の660枚(手差しトレイ100枚と標準トレイ560枚)から、最大4,640枚まで拡張できる。
そのほか、厚紙対応を強化し、従来機ではトレイで坪量169g/平方メートルまで、手差しで220g/平方メートルまで対応のところ、新製品ではトレイで256g/平方メートルまで、手差しで280g/平方メートルまで対応した。標準で自動両面印刷に対応する。
解像度は1,200×2,400dpi、1,200×1,200dpi、600×600dpiで、標準インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN(オプションで1000BASE-Tに対応)、USB 2.0で、オプションでパラレルにも対応する。外形寸法はW640×D699×H600mm、重量は約80.4kg(各カートリッジ含む)。
「マルチライタ5220N」
マルチライタ5220Nは、従来機で毎分24ページだった印刷速度を、毎分30ページに高速化したA4モノクロプリンタ。制御回路を改善し節電モード時の消費電力を8Wから6Wに抑えたことで、TEC値を従来の3.25kWhから2.31kWhへ低減している。従来機は、オプションでの設定もなかった自動両面印刷を標準で搭載し、新たに本体背面にフェイスアップで用紙を排出するルートを追加し、はがきなどの厚紙印刷の際にそりを抑えた印刷が可能となった。
解像度は1,200×1,200dpi、600×600dpi、300×300dpiで、給紙容量は標準の300枚(手差しトレイ50枚と標準トレイ250枚)から、最大800枚まで拡張できる。標準インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、USB 2.0、パラレル。外形寸法はW393×D384×H259mm、重量は約9.5kg(各カートリッジ含む)。