Microchip Technologyは、小電力無線を利用したネットワーク機器構築ツールとして「MiWi Wireless Developing Environment(DE)」を発表した。
MiWi Wireless DEは、IEEE802.15.4準拠の2.4GHz帯、及びそれ未満の周波数帯における免許不要の小電力無線を利用した、Star/Mesh式の無線通信ネットワーク向け製品を構築するための開発キット。MiWi Wireleee DEにはMicrochipが無償提供するMiWi P2P/MiWi/MiWi PROの各ネットワークスタックと、8bitのWDK(Wireless Development Kit)、ZENA Wireless Adapter(2.4GHz/868MHz/915MHzに対応)、及びLinux/Mac OS/Windowsのマルチ環境で利用できるWDS(Wireless Development Studio)が含まれる。
ZENA Wireless Adapterはポータブルな多機能開発ツールを必要とするニーズに対応するもので、WDSと組み合わせることで通信状況の収集やプロービング、あるいはテストに利用することができる。
またZENA Wireless Adapter自身をネットワークノードとして利用することも可能である。8bit WDKの方は同社の低消費電力8bit PIC MCUを搭載しており、機器の開発や評価、テストに利用することが出来る。このWDKは同社の2種類のWireless PICtailドーターボード、及びバッテリー駆動可能な8bit XLP PIC MCU開発ボードと組み合わせることが可能で、またより大きなワイヤレスネットワークを構築するためにノードを追加することも可能である。
さらに新しく追加されたMiWi PROは最大64ホップ、8000ノードまで対応するメッシュネットワークのプロトコルスタックで、このMiWi PROは同社webサイトより無償で入手可能である。WDSも同様に同社のwebサイトから無償で入手可能だ。
なお、8bitのWireless Development Kitは、2.4GHz帯のMRF24J40が299ドルで、ZENA Wireless Adapterは49ドルで、どちらも即日オーダー可能となっている。868MHz帯及び915MHz帯向けのZENA Wireless Adapterは2011年第4四半期に提供開始を予定している。