TIOBE Programming Community index

TIOBE Softwareから2011年6月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。TIOBE PCIは複数の検索エンジンの検索結果から対象とするプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。2011年6月におけるインデックスは次のとおり。

プログラミング言語 インデックス 備考
1 Java 18.580 11ヶ月連続1位
2 C 16.278
3 C++ 9.830
4 C# 6.844 上昇傾向
5 PHP 6.602
6 (Visual)Basic 4.727 6位へ浮上
7 Objective-C 4.437 上昇傾向。6位から7位へ下落
8 Python 3.899 8位へ下落
9 Perl 2.312
10 Lua 2.039 4ヶ月連続20位内ランクイン。12位から10位へ浮上。上昇傾向
11 JavaScript 1.501
12 Ruby 1.484 12位へ下落

Luaが成長を続け10位にランクインした。ここのところLuaの急成長が続いている。Luaは軽量高速なスクリプト言語。ほかのスクリプト言語と比較して実行環境自体のソースコードサイズが小さく移植しやすい。C言語を使った拡張性にも優れており、学習も比較的簡単という特徴がある。

LuaとともにObjective-Cも成長を継続させている。この2つの言語の成長の背景にはiPhoneやiPadのアプリケーション開発で利用されているという理由があるものとみられる。iPhoneやiPadのアプリケーションはObjective-Cで開発されている。Luaはそこで動作するスクリプト言語として認められており、人気の高いアプリにはLuaを活用しているものもある。

一方、Webアプリケーションの開発に活用されることが多いPHP、Python、Perl、Rubyなどはシェアを減らしている。モバイルデバイス向けの開発に話題が移りつつあることがわかる。1位はJavaが継続。これで11ヶ月連続の1位となる。これにC、C++、C#が続いている。