NECは、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(バーチャルピィシィセンター 以下、VPCC)」を強化し、「VPCC4.0」として販売を開始した。新製品の出荷開始は6月30日で、1クライアントあたりの初期導入コストは、7.2万円。

クラウドコミュニケーター「LifeTouch」

新バージョンでは、サーバ上の仮想PCとシンクライアント端末間の通信を中継する「セッション管理機能」を拡充。従来、仮想PCへ接続するためには、専用の接続モジュールを搭載した端末が必要だったが、「セッション管理機能」の強化により、専用の接続モジュールを搭載していない端末でも、Webブラウザを利用して仮想PCに接続することが可能となった。対応するブラウザはInternet Explorer7/8。また、Androidを採用したクラウドコミュニケーター「LifeTouch」にも対応した。

VirtualPCCenterの構成イメージ

仮想PCで利用するOSやアプリケーションのディスクイメージの重複部分を共有する「仮想PCディスク共有オプション」機能も強化され、データ量が大きくなりがちな作成時期の古い差分データを判別し、優先的に自動削除する機能を実現した。

そのほか、Citrix社のXenDesktopとの連携機能を独自に開発し、同一の仮想PCに対して、RDP/ICAのどちらの接続プロトコルからでもアクセスできるようにした。これにより、高速なネットワークを利用できる社内ではRDP接続を利用し、外出先ではICA接続に切り替えるといった使い分けができる。