日立製作所は、PCサーバである日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」に、処理性能向上や信頼性の強化を行うとともに、ファイル共有やバックアップ用途に特化したネットワークストレージサーバ「HA8000/NS」を新たにラインナップに追加し、6月9日から販売開始すると発表した。

「HA8000シリーズ」の新製品は、1プロセッサモデル「HA8000/RS110」「HA8000/TS10」「HA8000/SS10」と4プロセッサモデル「HA8000/RS440」、および「HA8000/RS110」「HA8000/TS10」の「ディスクアレイコントローラボードキャッシュバックアップ付モデル」。

「HA8000/RS110」

バックアップ付モデルは、停電などでシステムへの電力供給が停止した場合に、キャッシュメモリ上にあるデータを退避用メモリにバックアップできる。

1プロセッサモデルでは、Intel Xeon E3-1200番台、4プロセッサモデルにはIntel Xeon E7-4800番台を採用し、現行モデルと比べ最大約1.4倍にシステム処理性能を向上している。さらに、1プロセッサモデルには、600GBの2.5型HDD、HA8000/RS110、HA8000/TS10ではSSDの搭載が可能。また、HA8000/SS10では、サーバ内の稼働状態を監視するベースボード管理モジュール(BMC)を搭載し、サーバ内のプロセッサ温度や電圧、ファンの回転数など稼働状態を管理できる。

モデル名 プロセッサ最大搭載数 価格 出荷開始時期
HA8000/RS440 4 1,579,200円~ 6月30日
HA8000/RS110 1 170,100円~ 6月17日
HA8000/TS10 1 147,000円~ 6月17日
HA8000/SS10 1 118,650円 7月8日

そのほか、「HA8000シリーズ」にネットワークストレージサーバ「HA8000/NS」が追加される。

「HA8000/NS」は、ファイルサーバ機能に特化したOSである「Windows Storage Server 2008 R2」を搭載したアプライアンスサーバで、企業の支店・店舗といった小規模システムに適した「HA8000/NS110」「HA8000/NS10」「HA8000/NS10s」、企業内のサーバルームや部門サーバなど中規模システムに適した「HA8000/NS220」の全4機種がある。

モデル名 プロセッサ最大搭載数 価格 出荷開始時期
HA8000/NS220 2 530,250円~ 6月30日
HA8000/NS110 1 282,450円~ 6月30日
HA8000/NS10 1 270,900円~ 6月30日
HA8000/NS10s 1 202,650円~ 7月8日