ニクサンは6月6日、ネットワーク監視アプライアンスの新版「NetDetector Alpine」を発表した。

米NIKSUN Chairman兼CEOのParag Pruthi氏

NetDetector Alpinは、ネットワークセキュリティ・フォレンジックを謳うアプライアンス製品。ネットワーク上のすべてのトラフィックを保存しながら監視/分析するため、ネットワークへの攻撃や異常(DoS、Scan、spoofing など)をリアルタイムに検知するできるだけでなく、過去に取得したデータに対しても攻撃の有無を確認することも可能。またパケットデータからWeb、メール、telnet、FTP などのアプリケーションを再現する機能も備え、不正侵入の成否や被害状況、ネットワーク上のどの脆弱点をつかれて侵入されたかなどを確認することもできる。

新版の最大の特徴は、処理パフォーマンスを向上させた点。サービス指向性アーキテクチャの採用やプロセッサの変更、マルチスレッドOS「NIKOS」の搭載などにより、最大処理速度を前バージョンの10Gbpsから20Gbpsまで引き上げ、双方向の10Gbps通信にも対応できるようになった。また、分析処理に関しても従来の5倍にまでパフォーマンスが改善されたほか、取得したパケットデータを保存するストレージ容量も約2倍に増強し、最大180TBまで拡張可能となっている。

価格はオープンプライス。販売は住商情報システムを通じて行われる。ニクサンでは、金融業界(銀行、証券、クレジット、保険)、通信業界、官公庁などに向けて販売を強化していく予定で、国内で全世界の10%の売上シェアを目指すという。