National Semiconductor(NS)は、道路照明などの大電力エリア照明機器の設計を簡素化する高集積リニアLEDドライバ「LM3466」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、2011年7月からの量産出荷を予定しており、価格は1000個一括購入時で1.30ドルとなっている。

National Semiconductorの高集積リニアLEDドライバ「LM3466」

同製品は、70Vの1.5A NチャネルMOSFETの内蔵と独自の制御方式を採用することで、LED駆動のための部品点数を削減することが可能で、外部部品として抵抗とコンデンサをそれぞれ1個使うだけで基本設計を完了することが可能となる。

70V、1.5AのMOSFETにより、6Vから70Vの入力電圧範囲を提供するほか、外付け部品に変更を行うだけで、最大スタック電圧が70V超の複数のLEDストリングの駆動も可能だ。また、故障状態出力、入力UVLO(電圧低下ロックアウト)、電流制限、サーマル・シャットダウン保護などの機能を備えている。

また、独自のダイナミック電流均一化制御方式は、各 LEDドライバ間での通信を活用することで、複数のアクティブなLEDストリング間の均一またはレシオメトリック(印加電圧に対して出力感度が比例した状態)な電流分割を可能としており、LEDのビニングを不要にしているほか、ストリングがオープン(未使用)状態の間、出力電力を相対的に一定に維持するために、各LM3466は残りのストリング中の電流を自動的に均一化することが可能となっている。

なお、同製品のリニア回路はEN55015 EMC規格またはその他の地域的なEMC規制基準に準拠している。