ON Semiconductorは、新たなグローバルな物流拠点をシンガポールに開設したことを発表した。同施設の総工費は350億ドルで、DHLとの提携によって最新の設備が導入された同社の物流拠点となっている。
同グローバル物流センター(GDC)は、在庫およびスループット能力を拡大して、物流全体の生産性を高めるよう設計されており、これによりカスタマや物流パートナーへの出荷をスピードアップさせ、ジャスト・イン・タイムでの納品が実現できるようになるとともに、状況に応じた物流プロセスの対応が可能になり、人件費の削減も可能になると同社では説明する。
また、シンガポールを選択したことについては、カスタマや、東南アジア地域の生産・組み立て・検証施設から距離的にも近く、地域の集中物流拠点として理想的な立地であったためとしている。
同施設の敷地面積は従来の同社シンガポール物流センター比で2倍となる9万5000ft2に拡張。現在、同社のアジア全域における物流戦略パートナーであるDHLの社員が約150名配置され、業務を遂行中としており、今後、同社の年間製品出荷数380億個の半数以上の品を取り扱う予定としているほか、同社では施設の拡大とオートメーション設備の拡充の直接的な効果として、東南アジア地域におけるサプライチェーンの生産性が15%以上向上する見通しを示している。