Cypress Semiconductorは、ビデオ/画像処理アプリケーションなどに向けた最大72Mbitの大容量(HD)FIFOメモリ「CYFx072V33L」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、2011年8月から量産出荷を開始する予定となっている。
HD FIFOは、FPGAと組み合わせて使用される標準の同期DRAMメモリの代替を狙うもので、DRAMベースのソリューションに比べてシグナルインテグリティが強化されており、周波数133MHzで作動するため、ビデオフレームのバッファリングに適用することが可能だ。
個別に直接アドレス可能なキューを最大8つ提供しており、設計者は同時に複数のビデオチャネルをストリーミングすることができるため、設計者はより小規模のFPGAを使用できるようになり、全体的なシステムコストの削減が可能となると同社では説明している。
同社のHD FIFOは現在、18/36/72Mbitの各容量が用意されているほか、3.3Vおよび1.8V LVCMOS、HSTL1など、複数のI/O標準をサポートしている。また、HD FIFOソリューションでは、ユーザが選択可能なメモリ構成が提供されており、x9/x12/x16/x18/x20/x24/x32/x36デバイスとして構成することが可能で、いずれも209ボールBGAパッケージで提供されるため、拡張性も保証されている。