「Windows Azure SDK for PHP v3.0.0」が公開された。Windows Azure SDK for PHPはPHPAzureオープンソースプロジェクトのもとで開発が進められているSDK。PHPデベロッパにWindows AzureおよびWindows Azure Storageを利用するための機能を提供する。Windows Azure SDK for PHPが提供する主な機能は次のとおり。
- CRUDオペレーションに使われるWindows Azure Blobs、Tables、Queuesに対応するPHPクラスの提供。
- HTTPトランスポート、AuthN/AuthZ、REST、エラー管理に対応するヘルパークラスの提供。
- 管理、計測、ロギングのサポート。
- PHPセッションをAzure Table Storageにストアする機能。
Windows Azure SDK for PHP v3.0.0を利用するにはPHP 5.2.4またはそれ以降のバージョンが必要。利用するにはSDKのlibraryディレクトリをPHPのinclude_pathに追加しておく必要がある。3.0.0ではテーブルストレージエンティティがEdm.DateTimeプロパティに対して文字列を返すのではなくDateTimeオブジェクトを返すように変更が入っているため、同処理を使っている場合には対応が必要となる。
なお、日本マイクロソフトでは、PHPによるAzureアプリ開発を試したい/学びたいエンジニア向けのハンズオンセミナーも開催している。参加費は無料。同社のイベント紹介サイトから申し込みが行える。