Freescale Semiconductorは、同社の次世代32ビットマイコン「ColdFire+」の第1弾シリーズである「MCF51Qx」および「MCF51Jx」の量産出荷を開始したことを発表した。
第1弾シリーズの製品ポートフォリオは、「MCF51JF」、「MCF51JU」、「MCF51QM」、「MCF51QF」、「MCF51QH」および「MCF51QU」となっており、各ファミリは、ピン互換性とソフトウェア互換性を維持しつつ、10種類の低消費電力モードや、16ビットA/Dコンバータおよび12ビットD/Aコンバータによるミクスドシグナル機能の実現、暗号化アクセラレーションユニットおよび乱数発生器によるセキュアな通信、静電容量方式のタッチセンサおよびディスプレイサポート機能などの特長を有している。
また、包括的な開発環境ツール・セットも提供されており、同セットの中には、同社のRTOS「MQX」が含まれているほか、USBスタックは、オーディオ、マスストレージおよびヒューマン・インタフェース・デバイス・クラスに対応し、ユーザのハードウェア管理とソフトウェア開発の簡素化が可能となっている。
さらに、Eclipseオープン開発プラットフォームをベースとしたMQX RTOSカーネル・アウェアネス対応の包括的な統合開発環境(IDE)「CodeWarrior Development Studio」により、GUIと自動化されたフレームワークを用い手複雑な組み込みアプリケーションの開発を容易化することが可能となっているほか、モジュール型の開発プラットフォーム「Tower System」を活用することで、システムの開発時間短縮が可能になるとしている。