日本電気(以下、NEC)は5月31日、顔認識技術を利用してユーザーの年齢/性別を推定できる、手のひらサイズのカメラ一体型超小型センサーの試作機を開発したと発表した。北米研究所の顔認識技術をベースに新規に開発したソフトウェアを超小型のチップに実装することで実現しているという。

同センサーは従来製品と比べ、約1/100にまで小型化を実現。消費電力も約1/50に抑えている。また、年齢/性別推定の精度も高めているほか、照度/温度/湿度などの各種センサー情報を同時に収集できるよう、チップや基板の機能の強化を予定しているという。

NECでは、小型化したことにより、従来は組み込みが難しかった機器へも容易に導入できるようになったと説明。続けて、「自動販売機、売店のPOS端末、ATMなどに組み込む事により、事業者は、従来困難だった購入者の年齢層、性別などの人物データをリアルタイムかつ高い精度で収集できるようになり、マーケティングに利用することで新たな商品開発やサービスの向上が期待できる」と紹介している。