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Linus Torvalds氏は5月30日(米国時間)、Linuxの次のバージョンを「3.0」にすると発表した。従来のルールであれば「2.6.40」になるが、Linus Torvalds氏は「40」という数が大きくなりすぎていると感じているとし、次のバージョン番号を2.8.0にするかもしれないと説明。その後すぐに「3.0」へ変更する話が持ち上がり、最終的に「3.0」で落ち着いた。
コミットされた内容は「3.0.0-rc1」への変更になっており、2桁ではなく3桁のバージョン番号が使われている。これはこれまで3桁のバージョン番号を採用してきたため、すぐに2桁への変更ができないことに理由がある。正式なリリースまでに「3.0」と2桁のバージョン番号へ変更となる。
Linus Torvalds氏は、あくまでも今回の変更は「バージョン番号」だけの変更であって、それ以外に特別なことはないと強調。通常、メジャー番号が変更されると後方互換性が失われたり、大幅な機能変更などがあったりするが、そうしたことはないと説明している。あくまでも通常リリースと同じと位置付けている。
通常のリリースサイクルを考えると、Linux 3.0カーネルが登場するのは2011年の7月から8月が見込まれる。以降はLinux 3.1、Linux 3.2と順次リリースが実施されることになるが、これは従来の3桁に置き換えると3.0.1、3.0.2に相当することになる。