Texas Instruments(TI)は、より高電流のバイポーラ・ステッピング・モーターおよびブラシ付DCモーター向けに、最高5Aの出力電流をサポートする次世代デバイス「DRV88xx」ファミリ8製品を発表した。9.7mm× 6.4mmのHTSSOPパッケージですでに供給中で、これらの製品のうち、バイポーラ・ステッピングモーター・ドライバ「DRV8825」の1,000個受注時の単価(参考価格)は2.40ドルとなっており、それ以外の製品は同2.25ドルとなっている。
8製品は、従来世代比で60%以上低い、100mΩまでのオン抵抗(内蔵の制御用FETの導通時ドレイン-ソース抵抗)を提供しており、より高い出力電流および、より良好な放熱性能を実現することが可能となる。
バイポーラ・ステッピングモーター・ドライバは2.5A~5Aのピーク電流オプションおよび、フェーズ・イネーブル(PH/EN)、インデックス回路によるステップ/方向およびパルス幅変調(PWM)制御などの制御インタフェースを搭載しており、Slow、MixedおよびFastのディケイ・モードならびに、1/256またはそれ以上のマイクロステップ駆動を提供することが可能となっている。
一方のブラシ付DCモーター・ドライバは、2.5A~5Aのピーク電流オプションおよび、フェーズ・イネーブル(PH/EN)、PWM制御などの制御インタフェースと、スタートアップ時および停止時のサイクルごとの突入電流保護をオンチップで内蔵していることにより、プリンタ、ロボット、玩具、サーボモーター、織物の製造装置、ソレノイド・バルブおよびコンシューマ向けエレクトロニクス製品などの各種アプリケーションにおいて、ドライバの保護が可能となっている。
なお、8製品のそれぞれについて、回路図、ガーバー・ファイル、簡単にデバイスの設定が可能な使いやすいグラフィカル・ユーザー・インタフェース、必要なソフトウェアなどを含む評価モジュールもすでに提供されており、参考価格は149ドルとなっている。