テクトロニクス社は、IBMの8HP SiGe BiCMOS Specialty FoundryTechnologyを用いて設計しているASICの検証において、予定している次世代高性能オシロスコープの要求仕様である、複数チャネルで30GHzを超える周波数帯域と、従来のチップセットにはない低ノイズ性能を上回ったことを確認したことを発表した。
同プラットフォームは、10Gbpsを超える高速シリアル・データのより正確な特性評価や、複雑な信号伝送のために正確なビット取込みを必要とする100GbE光変調の解析強化という、電子設計エンジニアのニーズに応えるものと同社では説明している。
IBMの8HPは130nmのSiGe BiCMOSプロセスで、前世代比で2倍の性能を提供する。また、標準的なCMOSプロセスとして同じダイ上にある高速バイポーラ・トランジスタにアクセスすることができるため、高性能と大規模な集積の両立を可能にしており、これにより、Tektronixでは10年以上にわたり豊富な機能と高速なデータ・アクイジション・システムを提供してきたと説明する。
なお、同技術による最初の製品発表は、2011年後半の予定となっている。