帝国データバンクは5月23日、2011/2012年度のマクロ経済に関する見通しを改訂したと発表した。
それによると、2011年度は、2011年1~3月期の実質GDP成長率が、東日本大震災の影響から前期比マイナス0.9%(年率マイナス3.7%)となったことから、年度後半から復興へと向かうものの、前年度比ゼロ成長になる見込み。ただし、2012年度は同プラス2.7%になるとの見方を示している。
また、同社は懸念事項として、北アフリカ諸国/中東地域での反政府デモに起因する原油価格の上昇を挙げており、2011年度末に1バレル=140ドルまで上昇した場合、2012年度に名目GDPを1兆5762億円、設備投資を2009億円減少させ、民間法人企業所得も3726億円(1.15%分)押し下げると予測している。