NVIDIAは、Dassault SystemesがSIMULIAブランドで販売する統合有限要素解析(Unified FEA)プロダクト・スイートの最新版である「Abaqus 6.11」がCPUとともにNVIDIA QuadroやTeslaなどを活用し、コンピュータ支援エンジニアリング(CAE)シミュレーションをCPUのみの場合と比較して倍の速度で実行できるようになったことを発表した。
すでに欧州の自動車メーカー2社が、大型エンジンモデルの構造的挙動の解析にAbaqus FEAを使用して評価を行っており、いずれの場合も、NVIDIAのGPUで高速化すると、CPUのみの場合に必要となるはずの半分の時間でシミュレーションが完了したという。
同高速化は、同じ時間内に実行できる分析の回数が増える、早期に問題を発見できるようになる、市場投入に要する期間を短縮できるなど、さまざまなメリットを自動車業界のCAEエンジニアにもたらすことが可能で、「自動車業界では、Abaqus 6.11のGPUによる高速化により、開発コストの削減と、市場投入への期間短縮を図りつつ、より良い製品を作ろることが可能となり、設計の改訂回数を増やし、自動車部品の重量を削減する画期的な方法を発見して、燃料効率を高めることもできるようになる」とコメントしている。