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Oracleは5月18日(米国時間)、JRockit技術を採用したJDK「Oracle JRockit JDK」の無償公開を開始したことを発表した。Oracle JRockit Downloadsからダウンロード可能。Linux版、Solaris版、Windows版が提供されている。なお、ダウンロードするにはOracleのアカウントでサイトにログインする必要がある。アカウントは無償で作成できる。
OracleはBEA Systemsを買収した段階で高性能JVM「JRockit」を獲得。Sun Microsystemsを買収した段階で同じくHotspotというJava高速化技術を手に入れた。Java関係者の注目はこの2つの技術をどう扱っていくのかにあったが、OracleはJRockitとHotspotをマージすると発表。今回の「Oracle JRockit JDK」がその成果物ということになる。
「Oracle JRockit JDK」はOpenJDKをベースに、そこにJRockitの技術を融合したバージョン。これまでリリースされてきた「Oracle JDK」と同様に無償で利用できる。なお、これまで有償で提供されてきたJRockitの商用機能を利用したい場合には、従来と同様に商用ライセンスが必要。ただし、これらJRockit商用機能はOracleプロダクトを購入する場合に含まれてくる機能だったが、今回からはJRockitの商用機能を単体で購入できるように変更が実施されている。
なお、Oracle JRockit JDKは、OpenJDKをベースに構築されたプロダクトだが、今のところJRockit関連のコードをオープンソースとして公開する計画はないという。JRockitの機能を利用する場合、OpenJDKではなくOracleがリリースしている「Oracle JRockit JDK」を利用する必要がある。