東芝は5月19日、スイスのスマートメーカー大手のランディス・ギアの全株式の取得に関する契約を締結したと発表した。買収額は23億ドル(1,863億円、1ドル当たり81円で換算、純負債額含む)。

ランディス・ギアは、世界に8,000以上の顧客を有するスマートメーターのリーディングカンパニー。同社は、スマートメーターのデータを収集する高度な双方向通信技術から収集データを用いたアプリケーションサービスまでのメーターシステムを一括して提供できる。

ランディス・ギアのグリッドメーター「Landis+Gyr ZxQ Qualigrid」

東芝は、自社のノウハウを持つ電力会社などのユーティリティ企業/ビル・家庭などの需要家向けのエネルギーマネジメント技術と、ランディス・ギアの顧客網・サービス事業及び技術の補完関係により、計量管理からクラウドを用いたサービス領域までをワンストップで担当することが可能となり、エネルギー総合管理を核としたスマートコミュニティの新たな事業領域に進出し、相乗効果を発揮できるとしている。

今回の買収により、東芝はスマートグリッド・スマートコミュニティ事業の展開を加速させ、同事業で、売上高を現状の約3,000億円から2015年度には約7,000億円まで伸ばすことを目指す。