LSIは、アプリケーションのI/O性能を高速化する同社の「LSI CacheCadeテクノロジー」を、「Dell PowerEdge RAIDコントローラ(PERC) H700およびH800ファミリカード」向けに提供を開始したことを発表した。

CacheCadeテクノロジーを活用すると、頻繁にアクセスされるデータ、いわゆる「ホット・スポット・データ」をSSDにキャッシュでき、HDDをベースとしたシステムのストレージI/O性能を向上させることが可能となる。CacheCadeテクノロジーで構成されたDell PERC H700およびH800搭載のシステムを活用することで、既存のドライブ・スペースを失うことなく性能を向上させ、SSDの導入に必要なコストを抑制することが可能となる。

CacheCadeテクノロジーは、SSDをHDD前段にある高性能コントローラ・キャッシュの第2階層としての使用する技術で、アプリケーションとワークロードの性能を高速化することが可能となる。大規模なデータ・セットをキャッシュに保存可能にすることで、ファイル・サーバやWebサーバ、データ・マイニング、OLTPサーバやデータベース・サーバといったトランザクション・アプリケーションの性能を最大化するのに役立てることが可能で、単一のCacheCade対応SSD仮想ドライブをHDD構成に追加することで、ユーザはデータベース性能を最大55%高速化することができるほか、CacheCade対応のSSD仮想ドライブをさらに1枚追加することで、データベース性能を最大76%高速化することが可能だという。

CacheCadeソリューションの導入、ユーザはホットスワップ可能なSSDをサーバのドライブ・スロットに挿入し、構成ユーティリティを使用するだけで、CacheCade仮想ディスクを作成することが可能となるという簡単なもの。CacheCadeテクノロジーでは、自動的にホット・スポット・データを検出し、仮想ドライブに移動するほか、その際、ログやその他のリードが集中する領域に対して性能の影響を与えず、ホストCPU、ホストDDRおよびホストOSに負荷をかけることはないという。

なお、同テクノロジーを搭載したDellのPERCは、Netlist 1GB NVvaultモジュールを搭載したDell PERC H700およびH800コントローラとなっている。